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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2011年3月3日付け

 今月26日の文協総会で実施される評議員選挙への立候補者が発表された。事務局、選挙管理委員会の審査を通過したのは107人(みなさん準備万全のようで、資格がない人はいなかったようだ)。しかし、終身評議員(創立会員、会長、評議員長経験者)を加えた評議員の定数と全く同じという偶然が面白い▼そのうち、団体・企業が39。実に3割を超える数であり、初出馬も多い。かねてから会長選挙に名乗りを挙げている小川氏からの勧誘を受けた団体も。地方団体が入ることにより文協の根本命題である地方との連携を深めるという狙いがある▼その小川氏の勢いがすごい。先月27日には、モジ市イタペチで決起集会が催され、約80人が三度目の正直とばかりに気勢を上げた。05年の会長選に出馬した下本八郎氏をはじめ、安部順二連邦下議、羽藤ジョージサンパウロ州議の補佐官を務める宮原ジョルジ氏が両議員の意向を受けてか檄を飛ばした。西本エリオ州議も小川派を表明しているようでポリチコの後ろ盾の意味は大きい▼そのほかにもモジの長尾オズワルド農務局長、老ク連、コチア青年、聖南西文化体育連盟、県人会関係者らが集った。取材記者によれば、会長選挙に投票権を持つ現役評議員の数も10人は下らなかったとか。「評議員選挙に投票するため会員になった」と話すシンパの姿もちらほら▼ここで気になるのは、体制派の動き。木多喜八郎会長は旅行中。陰に陽に影響力をふるってきた渡部和夫氏の姿も見えない。しかし、「色々やっているみたいですよ」との声も。ともあれカーニバル後は、2年に一度の「文協祭り」が始まる。(剛)