ニッケイ新聞 2011年3月5日付け
4日付け本紙で情報を呼びかけた、ブラジル帰国後に病気で亡くなったタカキ・ジルベルトさんの件について帰伯労働者情報援護センター(NIATRE)から連絡があり、新聞掲載前日の3日夕方に関係者と連絡がついたという。今回のように同センターが伯社会との間に入ることで、帰伯者が抱える問題の解決、連携なども可能になるように思うが、如何せん開所2カ月足らずでまだその存在が浸透していないようだ。邦字紙でも何度か報じた帰国者向け海外引越し会社の倒産問題など、まさに同センターの腕の見せ所という気もするのだが。
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グルッポ・ニッケイの島袋代表は、「この前相談に来た日系人は2年間も日本の刑務所に入っていたと言っていてビックリしました。日本人と喧嘩になって二人を殴って逮捕され、刑期中にビザが切れて送還されたそうです」と驚きの表情を浮かべた。多彩な人物がセミナーには集まる。片やフジアルテの社員は「当社が求めている人材はずばり日本就労経験のある日系管理職です。工場の現場労働者レベルではありません」と強調していた。うまいこと求人と求職が噛み合えばいいが…。
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今月13日に慰霊祭と敬老会、10月2日に式典を盛大に行なうというスザノ福博村。5年毎に実施する実態調査に加え、会館の増築も記念事業に盛り込んだ。それだけでも大仕事だと思うのだが、10月16日にはスザノ日本人入植90周年が予定されている。地元の人にとっては何とも忙しい1年になりそう。