ニッケイ新聞 2011年3月8日付け
琉球大学法文学部の金城宏幸教授が今年10月の世界ウチナーンチュ大会の時に行われるアンケートの予備調査のために来伯し、別の調査で来聖中の町田宗博教授、山里純一教授、さらに沖縄県人会の与那嶺真次会長と共に来社した。
「世界のウチナーンチュに共通している意識を探りたい。またどのような時に県系人であると意識するのかを知りたい」。金城教授はそう強調する。今年10月に世界から5千人の県系人が集まる同大会で、5言語によるアンケートを実施することになっている。
亜国、ペルー、米国などと当地の県系人との横のつながりに関して、何を共通項とし、どのような国による差異を含みながらネットワークが広がっていくのかなども研究対象だという。
前回の大会でも意識調査をした。その結果、「大会に参加して感動した。沖縄県系としての誇りを感じ、自国に帰ってからもさらに活発に活動したいなどという回答が多数寄せられた」という。2月28日に着聖、その後南麻州カンポグランデを調査して、亜国ブエノスアイレスに向かう予定。
県系人の分布図を作成する別調査をしている町田教授も来社し、「たくさんの方に大会に参加してもらい、アンケートに協力して欲しい」と呼びかけた。