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■訃報■浦崎直秀氏

ニッケイ新聞 2011年3月8日付け

 琉球國祭り太鼓ブラジル支部代表で長年沖縄芸能の普及に尽力した浦崎直秀氏が2月9日に臓器不全のため死去した。行年80歳。心臓発作のため日伯友好病院に入院していた。
 那覇市出身。10代から芝居、舞踊、太鼓、三線など沖縄の芸能を学んだ浦崎氏は、57年にボリビアへ移住、61年にブラジルへ移った後、62年にサンパウロ市で協和劇団を組織した。
 その後、光史太鼓を設立。91年に母県を訪問した小禄村(現那覇市)出身者子弟たちを中心にサンパウロ市ビラ・カロンで創作エイサー「琉球國祭り太鼓」の指導を始めた。98年にブラジル支部として活動を開始し、現在ではサンパウロ州内はじめカンポ・グランデ、ブラジリア、クリチーバなど、国内各地に600人の生徒を数える芸能団体に育て上げた。
 県人会常任理事、琉球舞踊協会相談役なども務め、04年8月にサンパウロ市議会から文化功労章を受章。09年4月にはサンパウロ市アニェンビー国際会議場で同支部創立10周年記念公演を行い、2500人が集まった。