ニッケイ新聞 2011年3月10日付け
8日に行われたサンパウロ市カーニバル、スペシャルグループの採点結果でサンパウロ市中心部ベラ・ヴィスタの伝統的なサンバチーム『VaiVai』(ヴァイ・ヴァイ)が3年ぶりの優勝でサンパウロ市最多の14度目の栄冠に輝いたと9日付伯字紙が報じた。
VaiVaiは、テーマ、打楽器隊、衣装、群舞の動きとコミッソン・デ・フレンテのカテゴリーで審査員全員から10点を取っており、270点中269・5点で優勝を飾った。
トゥクルヴィとヴィラ・マリアは269・5点で2位、4位には268・75点でマンシャ・ヴェルデ、5位には268・5点でガヴィオンエス・ダ・フィエルとなった。
今年のVaiVaiは、手が動かなくなったためにピアニストから指揮者に転向し、障害を克服したジョオン・カルロス・マルチンス氏の人生をテーマとしており、マルチンス氏本人もパレードに参加した。米国滞在中で、審査の様子をインターネットで見ていたマルチンス氏は「人生で最も感動した」と話しており、「VaiVaiとの共存は、人生の教訓となった」と述べた。
また、アセッソグループでは、おとぎ話をテーマとしたドラゴンエス・ダ・レアルが269・25点で優勝し、初めてスペシャルグループに昇格した。2位はカミザ・ヴェルデ・エ・ブランカで、3年ぶりにスペシャルグループへと戻ることになった。
サンパウロ市カーニバルではリオと違い、サッカーの応援団から結成されたチームの参加が許可されており、今回のドラゴンエス・ダ・レアルの昇格によって、歴史上初めて応援団のサンバチーム三つ(サンパウロのドラゴンエス・ダ・レアル、コリンチアスのガヴィオンエス・ダ・フィエル、パルメイラスのマンシャ・ヴェルデ)がスペシャルグループで競うこととなる。
金曜日(11日)に行われるスペシャルグループ上位5チームとアセッソグループ上位2チームのパレードでも応援団3チームが揃って出場することになり、混乱を避けるためプレゼンテーションの順序が変更された。