ニッケイ新聞 2011年3月11日付け
9日、リオ市のサプカイ・サンバ会場で6、7日に行われたカーニバルのパレードの審査結果が発表され、ニロポリスのサンバチーム、『Beija・Flor』(ベイジャ・フロール)がスペシャルグループで通算12回目の栄冠を手にしたと、10日付エスタード紙が報じた。
優勝したベイジャ・フロールは1948年創立のサンバチームで、今年は歌手のロベルト・カルロスの人生をテーマにしてパレードを行った。パレードにはロベルト・カルロス自身も参加し、〃王〃としての彼のカリスマ性や、入念な仕上げのされた衣装が際立った。
審査員にも参加者らの興奮が伝わり、300点中299・8点を記録し、2位のウニードス・ダ・チジュカに1・4点もの大差をつけ、堂々たる勝利を飾った。
3位には297・2点でマンゲイラ、4位には297点のヴィラ・イザベル、5位には時間オーバーで1点減点され296・2点のサウゲイロの順となった。
発表同夜、ロベルト・カルロスはベイジャ・フロールの祝賀パーティーに参加し、「私の人生にはこれまでもたくさんの感動があったが、今回は言葉もない。本当に特別な感動を受けた」と語った。
また、今年のリオのカーニバルでは、2月7日のシダーデ・デ・サンバ(全スペシャル・チームの山車制作倉庫)の火災で被害を受けたウニオン・ダ・イーリャ、ポルテーラ、グランデ・リオの3チームはパレードを行ったものの採点はされなかった。そのため、今年は格下げされるチームは無い。
リオのカーニバルのチャンピオンチームによるパレードは12日、19時から始まる予定で、表彰式を行った後、4グループの上位3チーム、計12チームのパレードが開始される。スペシャルグループ優勝チームのベイジャ・フロールによるパレードは最後。