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東西南北

ニッケイ新聞 2011年3月16日付け

 日本に居る方から送られたメールで、日本在住のブラジル人達が東日本大震災被災地に送るための米や毛布などを集めており、第一陣の米3トンは既に届けられたとの記事を見た。ブラジルのテレビでも15日、日系人のピアニストが、日本で演奏会を開き、入場料やCDの売上を被災地への支援の一部にしたいと語る様子が流れたし、米国在住の日系人の間にも支援の動きありとのサイト記事。支援の動きは全伯の日系団体に広がっており、父母や祖父母の国によせる思いが伝わってくる。
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 15日昼過ぎから16時半頃まで、弊社周辺は再び停電。道の反対側は普通に電気がついているのにと歯がゆい思いをした一方、日系団体の方々のご好意で、記事や紙面の作成はどうにかこうにか進み、深謝するのみ。発電施設の建設と配電設備の強化は、2014年のW杯や2016年のリオ五輪準備にも不可欠だが、超大型の水力発電所の環境破壊や、原子力発電所の放射能漏れなど、気がかりな問題も多い。
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 人の情けを感じる場面に出会う一方、背筋の凍る思いをしたのは、リオ市で起きた3カ月の赤ちゃんの手切断事件。母親が買い物から帰ってきたら既に事が起きており、切断部分は見つからないまま病院での治療と相成ったが、犯人は母親に嫉妬した幼児のおば。凶器のナイフは庭に埋められていたとか。