ニッケイ新聞 2011年3月19日付け
全伯で凄い勢いで募金が進んでいる。サンタカタリナ州のラーモス文協でも募金口座を開設。19日の農産物リッファ抽選夕食会では夕食とビンゴの売り上げを義捐金にするという。レジストロ文協でも月曜から寄付金を集め始め、この一週間だけで1万レアルを超える勢いだ。この週末にバーレ・ド・リベイラ、聖南西の合同会議では各地の募金を持ち寄るというから、かなりの金額になるに違いない。
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長崎県人会も6月19日にACALで予定している長崎ちゃんぽん祭の利益を全額寄付することを決めた。木曜現在で県連に寄せられた寄付金はすでに5万レアルを超えているとの話も。コロニアで集められたこんな貧者の一灯が、雪降る被災地で苦しむみなさんの心に僅かでも〃ぬくもり〃をもたらしてくれれば本望だろう。
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宮城県人会の中沢宏一会長は、東日本巨大地震と津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の出身。18日、伯テレビ局の取材中に電話を入れた時に姪と話すことができ、親族の無事が確認できたそうだ。中沢氏によれば、一家は車で逃げたものの、家に戻った兄が車ごと流され海へ。幸い車が海岸の木に引っかかり、そのまま車ごと一昼夜を過ごした後に助かったという。
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日本の子供たちを励ましたい—。ブラジル日本語センター(谷広海理事長)は、傘下団体に一口20レアルの震災義捐金を呼びかけているが、「激励の手紙や絵を送りたい」という子供たちの声が多いことを受け、同じく4月10日を締め切りに受け付けている。谷理事長は、「訪日してみんな日本が大好き。『自分と同い年の子に読んでほしい』という子供も。必ず日本に届けたい」と感動の表情。