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デング熱=リオ州で発症数急増=デング出血熱に要注意=4カ月の赤ん坊まで死亡

ニッケイ新聞 2011年3月24日付け

 リオデジャネイロ市では、今年初めの3カ月足らずの間に、デング熱発症数が、2009年と2010年の発症数を合わせた数を超えたと22日付G1サイトなどが報じた。
 リオデジャネイロ市の場合、1月から丸3カ月にもならない時点で既に8315人のデング熱患者が確認され、2009年の3120人と2010年の2723人を合わせた5843人を大幅に超えている。
 デング熱の発生は、リオ市全域に広がり、南部のコズメ・ヴェリョ区も、今年に入って23人目の発病が確認された時点で流行地区に指定された。報告は市の保健局からで、デング熱が流行状態とみなされた地区は14区に増えている。
 ある病気が流行状態とみなされるのは、住民10万人に対し300人以上の発病が確認された場合で、発病率が最も高いペドゥラ・デ・グアラチバでは、10万人あたり1119・3人の発病が確認されている。
 また、サウデ、バーハ・デ・グアラチバ、カトゥンビ、ボンスセッソ、アニル、セントロ、ココタ、アカリ、サンタテレーザ、サントクリスト、パケタ、リオ・コンプリドの各地区も、10万人あたり300人以上の発病が確認される流行地区とされている。
 デング熱の場合の致命率は0・01%?0・03%だが、再感染した場合に多いデング出血熱を起こすと、致命率は3%?6%まで高くなる。
 デング出血熱は大人より子供が罹り易く、19日には同市北部サンクリストヴォンのキンタ・ドール病院に入院していた生後4カ月の女児、21日夜には同市西部サンタクルースのセメル病院に入院していた1歳9カ月の女児が、デング出血熱で亡くなっている。
 リオ州保健局の16日の発表によれば、州内には流行状態の市がリオ市以外にも四つあり、イタバポアナの発病率は10万人あたり2447・4人。以下、カンタガロは1321・5人/10万人、サントアントニオ・デ・パドゥアは1158・5人/10万人、マジェは599・6人と報告されている。
 同日の報告によれば、州内ではデング熱による死亡が15件確認されており、3月12日までにデング熱の疑いありと報告された患者は2万150人に上っている。