ニッケイ新聞 2011年4月6日付け
サンパウロ州保健局が4日、サンジョゼ・ド・リオ・プレットで4型のデング熱患者の発生が確認されたと発表した。4日付サイトや5日付伯字紙によると、通常のデング熱同様の症状を訴えた患者は30代女性で、入院もしないまま治癒し、既に仕事に戻っている。
発症前に別の町に滞在しており、家族からも患者が出ていないため、保健局は町の外で感染してウイルスを持ち込んだ症例と判断。1〜3型には免疫があっても4型には免疫がない人が多いため注意が必要だが、感染のピークとなる時期は過ぎているため、流行の可能性は殆どないという。
国内でのデング熱4型は28年間発生を見ていなかったが、昨年、国外からと思われる感染例が発見されて以来、ペルナンブッコ、ロライマ、パラー、アマゾナス、リオ、バイア州で発生が確認されていた。
サンパウロ州では昨年、約18万人のデング熱患者の発生をみたが、90%は1型。今年の患者は3月末現在1万300人で、昨年の10万8200人より94%減。流行期は過ぎたが、溜まり水などの処理は継続が必要だ。