ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
リオ市立校に2人組侵入=生徒や親は再びパニックに
ニッケイ新聞 2011年4月9日付け
7日に西部レアレンゴの市立学校で銃乱射事件が起きたばかりのリオ市で8日、やはり西部の市立校に二人組の強盗が逃げ込み、パニック発生とG1サイトが報じた。
今度の事件はバングーのアストロジウド・ペレイラ校で、周辺で強盗事件を起こした犯人達が、警察から身を隠すために校内に逃げ込んだ。
子供から外部の人間侵入の知らせを受け、7日と同様の事件になったらと生きた心地もなく現場に駆け付けた親もいたが、生徒一人を人質にした犯人達は、警察の説得に応じて投降し、一件落着となった。
7日の乱射事件が市民に恐怖心を植え付けた証拠だが、同事件では、直後の番組で犯人はイスラム教徒と報道され、ブラジルのイスラム教組織が彼は信者ではないと反論。2年前亡くなった母親はエホバの証人の信者で、生後3日で引き取られた養子で5人兄弟の末っ子の本人も、母と共に文書配布をしていたという。
学校時代はいじめられた方で、小、中、高は親しい友人もいなかったという犯人の事を、近所の人達は一様に、家にこもりがちで無口、内気などと評価。昨年8月に退職してからは、自室に鍵をかけてコンピューターに向かい数日間何も食べない事もあったという。
秘密の宗教に通っていると聞いた人もいるが、これが、昨年まで一緒に住んでいた姉の言うイスラム教か否かは不明。自分の世界に浸り込み、最近は黒っぽい服を着て歩く事が多かったという。
現場は本人が1999〜2002年在籍の学校で、女子中心に狙った事から、幼少時の体験を背景とした復讐的要因があるのではとの見方が心理学者や犯罪研究者から出ている。学校側は、在籍中も留年その他の問題を起こした事もなく、扱い易い生徒だったという。