ニッケイ新聞 2011年4月12日付け
500万レアルをかけ国士舘をエコパークにする〃夢の計画〃をぶち上げる木多会長に対し、小川氏は「まさに悪夢。INSSの二の舞になるだけ。任期の2年中で環境許可(Licenca Ambiental)が出ると思っているのか」と指摘したうえで、「自分が当選したら、羽藤ジョージ、西本エリオ両サンパウロ州議員から、計10万レの議員割り当て予算をつけると確約を貰っている」と明かし、「国士舘のさくら祭りを拡大させ、聖南西地域も巻き込んだ別の文化イベントも実施する」と意気込む。読者のみなさんは、どちらが現実的と思います?
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ペルー大統領選挙の様子は2面にも詳報しているが、藤森アルベルト元大統領の娘ケイコ氏が2位に食い込み、決選投票に進出しそうだ。1位は27%を獲得した元軍人のウマラ候補だが、それに次ぐ21%を得ている。誰も過半数に達しなければ上位2人が決選投票となるが、そうなると連立の仕方次第で順位が引っくり返ることもありえる。藤森氏は大統領3期目から独裁を始めたことから南米では今も批判が高いが、ケイコ氏には最後まで民主的な姿勢を貫いてほしいものだ。
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9日付けで、枝や葉に氷のようなものができた不思議な街路樹について掲載したところ、今週に入って読者男性より「それは虫です」と指摘があった。長年農業に携わるその男性によれば、虫の大群が樹液に集まったもので、あまりにも大量にいるため遠くから氷のように見えるそうだ。おそらく蝶か蛾の幼虫のようなものではないかという。氷であれば夢のある話だが、なかなか現実はそう行かないよう。記者の勉強不足を反省しつつ、指摘に感謝。