ニッケイ新聞 2011年4月15日付け
日本のサッカーJリーグ2部、横浜FCでプレーする〃カズ〃こと三浦知良さんの東日本大震災復興支援Tシャツが製作され、15日からサンパウロ市3カ所で販売されることが決まった。ブラジルの三浦選手ファンクラブが製作したもの。日伯両国で販売し、売上げを義捐金として寄付する予定だ。
1982年に15歳で単身渡伯、キンゼ・デ・ジャウー、サントスなどのプロチームを経て日本のJリーグ草創期を支えた三浦さんは、44歳の今もJリーグ最年長選手として活躍する。
震災を受けて、先月29日に大阪で行われた慈善試合にもリーグ選抜チームで出場して激励のゴールを決めた。今月7日にクリチーバで開かれた慈善試合への参加は叶わなかったが、17、18日には岩手県で開かれる同地チームとの慈善練習試合に出場するなど支援活動を続けている。
今回の復興支援Tシャツはブラジルのファンクラブが製作したもの。前面に日本の地図、「KAZU」の文字、「がんばろう日本」のメッセージと三浦さんのサイン、背面にブラジルの地図と「大和魂」の文字、三浦さんが29日の慈善試合への思いを綴ったメッセージが印刷されている。
日伯両国で男女用各300着、計1200着を限定販売する。ブラジルでは一着100レアル、日本では一着5千円で販売し、両国での売上げはファンクラブの名で全額日本赤十字へ寄付される。
ブラジルではサンパウロ市の寿し安パウリスタ(氏家保一社長、R.Manoel da Nobrega,199、電話=11・3288・2966)、松原ホテル(松原三郎社長、R.Cel.Oscar Porto,836、3561・5000)、ラーメンあすか(伊藤武社長、R.Galvao Bueno,466、3277・9682)で販売される。この3カ所では14日から一週間、従業員が支援Tシャツを着て応対するという。
Tシャツ製作の話を聞いた時は、三浦さんも喜んでいたという。父親の納谷宣雄さんは、「82年にカズがブラジルへ来てから皆さん応援してくれる」と語り、販売を引き受けた3社長に対しても、「快く、二つ返事で協力してくれてありがたい」と感謝を表した。
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