ニッケイ新聞 2011年4月19日付け
元シネマ屋の小泉照男さんが3月10日、サンパウロ市ヴィラ・プルデンテ区の州立ヴィラ・アルピーナ病院で入院中、肺炎を併発して亡くなった。徳島県出身。享年89。
1935年、14歳で家族と渡伯。ノロエステ線のサンジョン植民地に入植した。
戦後から、無声映画の弁士、いわゆるシネマ屋として各移住地を回る。 洗濯屋、食堂経営のかたわら「サンパウロ市演劇研究会」(55年発足)の座長を70年から務め、全伯、パラグアイで慰問公演を行なう。90年代、団員の減少を受け一人芝居を始める。
当時の活動は、映像作家岡村淳氏制作の『お涙ちょうだい!ブラジル移民のひとり芝居』で作品化もされている。
近年、自宅と病院の往復を繰り返す生活を送っていた。
翌11日にヴィラ・アルピーナ火葬場で荼毘に付された。49日法要は、5月1日午後3時半から、東本願寺で(Av. Cursino, 753)で営まれる。