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サンパウロ市でPSDB市議離党=アウキミスタ更に弱体化

ニッケイ新聞 2011年4月20日付け

 サンパウロ市では18日、ブラジル民主社会党(PSDB)所属の市議7人が離党届提出という政変が起きた。ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事の説得で2人は思い止まったというが、PSDBならびに知事派の弱体化は避けられないようだ。
 19日付伯字紙などによると、離党を申し出た市議らは、2008年のサンパウロ市長選の時、同党所属のアウキミン候補ではなく、民主党(DEM)所属だったカサビサンパウロ市長支持を表明した面々で、アウキミン氏がサンパウロ州知事就任後に同党州幹部となったメンバーとの折り合いも悪かったらしい。
 一部では、今回の離党騒ぎは08年に起きても不思議がなかったが、カサビ氏と懇意のジョゼ・セーラ氏が知事だったためにかろうじてつながっていたのだという。
 カサビ氏が新党を結成するに当たっては、DEM党所属のサンパウロ州副知事も党籍を移す事になり波紋を呼んだが、今回PSDB離党のメンバーの中からもカサビ氏の新党に移籍の意向を表明している市議がおり、カサビ騒動は、アウキミン知事や支持派のアウキミスタ達をもゆすり続けている。