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サンパウロ州のPSDB騒動続く=党設立メンバーまで脱退

ニッケイ新聞 2011年4月27日付け

 3月18日にジウベルト・カサビサンパウロ市長が民主党(DEM)からの脱退発表後、4月18日にサンパウロ市議13人中6人が離党届を出したブラジル民主社会党(PSDB)が、党設立メンバーのヴァルテル・フェルドマンサンパウロ市スポーツ局長も失った。
 26日付伯字紙によると、先に離党した6市議が先輩とも慕うフェルドマン氏の党離脱は予想されていた事だが、離党の際、現在のサンパウロ州PSDB騒動の元凶はジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事と発言した事は党内の亀裂を際立たせた。
 ジョゼ・セーラ元知事支持派のフェルドマン氏は、現知事が、PSDBと協力関係にあり、セーラ氏の支持も得ていたカサビ氏に対抗して2008年サンパウロ市長選に立候補した事などを上げ、両党の関係を壊し、党内の調和を乱した元凶はアウキミン氏と批判。
 自分が2010年の統一選で下議選に出馬した時にはアウキミン派の現州局長らの妨害もあったと言い置いて離党した同氏に対し、アウキミン知事は新天地での活躍を望む旨伝えたが、セーラ元知事は、党内の騒動に沈黙を守り続けている。