ニッケイ新聞 2011年4月27日付け
スザノ福博村で起こった、帰伯者を狙う新手の強盗事件。10日も過ぎてから襲われたことは、帰国者の存在、住所まで相手が完全に把握していることを示している。
どこから洩れるのか、はっきりしたことは分からない。ただ言えるのは、その状況にあればいつ狙われてもおかしくない、その可能性が高いということだ。関係者が語るように、自衛の手段、被害を抑える対策が必要だろう。
福博村会では村を数区に分け、異常事態を知らせるサイレンを設置しており、強盗を追い払った例もある。デカセギ帰伯者は都市より地方部に多い。こういう時こそ、地域の日系団体が協力して防犯体制を検討する必要があるのではないか。
それにしても、戻ってきても落ち着けないというのは難儀な話。かといって、大抵は大荷物で戻ってくるのだから、目立たないようにというのも難しい所だが。(ま)