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東日本大震災支援キャンペーン=がんばろう! 〜ニッポン=伊野みさ

ニッケイ新聞 2011年4月30日付け

 このたび日本は大変な災害に見舞われ、遠くブラジルにあってお見舞い申し上げます。
 今までにない大地震、津波そして福島県にある原子力の発電所の建物の崩壊、原子力発電所から漏れる放射能の濃度がはっきりしないながらも、今までにない天災事故だったため、この先どのように対応したらよいか、政府も民間も本当に迷っている様子。
 地震と津波だけだったら今頃どんどんインフラも整備され復興が進んでいるはずが、原発の放射能の汚染という目に見えない前代未聞の状態を前に、復興が遅れていることをテレビで見ていると本当に歯がゆい。ましてや東北の現地の被災者の皆さまの立場になってみると、いたたまれない思いです。
 先の見えない生活の状況、計画の立てられない状況、長引く避難生活の疲れ、そこへ「頑張れ」なんてきつい言葉はいいたくないが、頑張ってもらうしかない状況、せめて休む時はゆっくり休んでくださいね、食べるときはしっかり味わってくださいね。あまり我慢ばかりしないで泣きたい時は泣いてくださいね。
 一日にたとえて言えば今は夜の時間、必ず朝がくることを信じて下さい。それは一人ひとりによって違いはあるでしょうが、朝は必ずきます。
 できる限りのこの先の為のお手伝いもしていますし、この先もしていきたいと、海外に住む日本人だけではなく、世界中の人たちが応援を惜しみなくしていますよ。原発の汚染の解決方法が一日も早く見つかりますように祈っております。
 この先、思いっきり今までにない発想で生活のすべてを変えるまたとないチャンスと発想を変えてはどうでしょうか。農業制度の改革のチャンスでもあります。どこの農村も高齢者が中心に農業に携わっている中、若い人が新たに農業に携われるような仕組みにするとか、国と政府が本気で取り組んでほしいものです。
 また本当に高齢者の多い日本、それも大きな課題です。家族がもっと密にかかわれるように制度を改善する必要もあるでしょう。社会も便利な電気に依存した生活からもっと質素な昔ながらのシンプルライフをとりいれるなど、見直すべきことはたくさんあるように思います。
 頑張るとしたら新しい社会制度、便利すぎる生活からこの先新たな制度が導入されることを期待することに、そうして新しいクリーンなエネルギーなどの開発に日本の皆さんがんばってください。