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マルタがサンパウロ市長選に意欲=セーラ出馬ならなおの事?

ニッケイ新聞 2011年5月6日付け

 2001〜04年にサンパウロ市の市長を務め、04年の選挙でセーラに破れたマルタ・スプリシー上議が、2012年のサンパウロ市市長選挙に意欲を見せていると5日付エスタード紙が報じた。
 国内はおろかラ米最大の経済都市であるサンパウロ市を制す事は、政権の座を狙う政党なら共通の関心事で、カサビ現市長創設の民主社会党(PSD)がギリェルメ・アフィフ・ドミンゲスサンパウロ州副知事を推す可能性があるなら、ブラジル民主社会党(PSDB)はセーラ元知事が最適との判断は、ジョラウド・アウキミン知事による。
 これらの動きに反応したのは労働者党(PT)も同様で、ルーラ前大統領も選挙戦では応援演説に立つと約束。候補確定は今後の事だが、ルーラ氏は、新しい人材をと望んでいるのに対し、自分がと画策し始めたのが上院副議長のマルタ氏で、「本当にセーラが出馬するなら願ってもない事」と発言している。
 ルーラ氏がPT幹部らと話し合った時点では、マルタ氏やメルカダンテ科学技術相の名前も出ており、実力もあり支持者もいる一方、嫌う人も多いマルタ氏は、候補としてどうかとの発言もあったという。あの時の雪辱をと狙う上院副議長の意向が通るか、党の意向優先で新人に座を譲るかも注目されそうだ。