ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2011年5月6日付け

 4日夜、リベルタドーレス杯8強入りを狙うブラジル4チームが、軒並み敗北を喫した。フルミネンセは第1戦を3対1で制したパラグアイのリベルタードに0対3、第1戦を2対1で制したクルゼイロもコロンビアのオンセ・カルダスに0対2、第1戦は1対1で引分けたインテルナシオナルはウルグアイのペニャロールに1対2、第1戦を1対2で失ったグレミオはチリのウニベルシダーデ・カトリカに0対1でそれぞれ敗れた。これでブラジル5チームの内準々決勝進出は、メキシコのアメリカとの第1戦を1対0で制し、3日の第2戦を0対0で引分けたサントスのみ。サントスは、8日と15日にサンパウロ州覇者の座をかけた対コリンチアンス戦にも臨む。
     ◎
 インフレ対策のため、政策金利や金融取引税引き上げを行っていた政府が、今度はレアル高を利用して物価上昇を抑えるという新方針を採用するようだ。ドル安レアル高で国内工業界などが苦言を呈している中、今年中に為替の実態を変える事は無理と判断した経済スタッフが、ドル安を利用した安い輸入品が出回れば物価引き上げ圧力をそぐとの意見に同調。コモディティ価格の上昇などで輸出の伸びが割りと順調だった事も気を良くさせた? 庶民的には良い物が安く手に入ればそれで良いともいえるが、国内産業が下火になれば雇用や所得の維持にも不安が生じるのでは…。