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沖縄県人会=支部、会員が心ひとつに=8万レの震災義捐金贈る

ニッケイ新聞 2011年5月6日付け

 ブラジル沖縄県人会(与那嶺真次会長)による東日本大震災への義捐金が7万7千384レアル集まり、先月29日午後、サンパウロ市の同県人会館でブラジル日本都道府県人会(県連)に寄託された。
 沖縄県人会は3月11日の東北太平洋沖地震発生を受けて同14日に緊急常任理事会を開き、会として義捐金を集めることを決定。国内にある44支部、会員に対して協力を呼びかけていた。各支部内では区長が会員宅を訪問するなど尽力したという。
 引渡しには県連から園田昭憲会長、山田康夫副会長と与儀昭雄前会長(前沖縄県人会長)、沖縄県人会からは与那嶺会長はじめ役員が出席。サンパウロ滞在中の西原篤一・沖縄ブラジル協会会長も同席した。
 与那嶺会長は、「初めは個人に任せるつもりだったが、先輩から44支部で運動してはという意見を聞いて支部にお願いした。日系人以外からの寄付もあり、今日までに7万7千レアルがまとまった。少しですが、皆の気持ちです」と述べ、園田会長に目録を手渡した。園田会長は「沖縄の人の熱意、郷土愛はすばらしいものがあるといつも思っている」と話し、「与儀前会長の後を継いで義捐金を預かり日本へ送れることに感謝しています」と述べた。
 沖縄で赤十字活動に携わって43年、現在県青少年賛助奉仕団の事務局長を務める西原氏は、ブラジルで行われている支援活動を「沖縄、東京に報告したい」と称賛。「県人会と44の支部、会員、県連の活動を心から評価し、お礼を申し上げる」と話した。
 現在義捐金のとりまとめを行なっている支部の分については、入金次第県人会から県連へ寄託される。