ニッケイ新聞 2011年5月7日付け
先月30日で、日系3団体を中心とした東日本大震災への義捐金受付の第一段階が終了した。
3団体の義捐金募集で、最も振込み回数が多いのが県連だった。それだけ日本とブラジルをつなぐ存在と認識する人が多いということだろう。
その県連が、震災の復興支援を目的としてフェスチバル・ド・ジャポンで特別展を開催することを決めた。被災地の今を伝え、さらに観光をはじめとする〃日本離れ〃改善にもエールを送る。こうした企画が延べ20万人の訪れる同行事で実施される意義は大きい。
地震と津波の発生後、ブラジルのメディアは壊滅した被災地や原発事故への不安など、インパクトの大きなものを報じがちだった。それらが与えた幾分過剰なイメージが、この企画を通じて少しでも現実の姿、復興に向かう人々の姿を伝えるものになってほしい。(ま)