ニッケイ新聞 2011年5月10日付け
野村次郎氏が6日午前11時ごろ、モジ市内イピランガ病院で死去した。84歳。先月20日に自宅で転倒して入院、22日に脳溢血を起こし治療を続けていた。
1927年群馬県生まれ。55年に家族で移住、70年にモジへ移り、野菜果樹の販売業を営むかたわら地元福祉団体、サンパウロ日伯援護協会(援協)の活動に尽力した。
援協では特別養護老人施設「あけぼのホーム」経営委員長、本部理事、第2副会長などを歴任。モジ文協会長・評議員会長、群馬県人会長なども務め、05年12月にモジ名誉市民権、06年の日本政府春の叙勲で旭日双光章を受けた。今年4月に援協の初代評議員会長に就任したばかりだった。
7日モジ市サンサルバドール墓地で葬儀が営まれ、同日埋葬された。初七日法要は家族で行う予定。