ニッケイ新聞 2011年5月11日付け
米国生まれのストレス解消法「スリー・イン・ワン」指導員・藤田悠貴さんは在伯2年目で、日系コロニアやブラジル在住の日本人等に個人カウンセリングを行っている。
活動を通して、「こちらの人は素直。基本的には幸せなのだと感じる」という。様々な年齢層が様々な悩みを訴えて訪れるが、日本人に比べて悩みが複雑すぎるケースは少ないよう。その分最適なストレス解消法も見つけやすいのかもしれない、と想像する。
移民100周年で来伯しライブを行ったミュージシャンの宮沢和史は著書で、「ブラジル人は生きることに貪欲。人生をとことん楽しもうとする」と綴っているが、日本人はどうだろうか。
ブラジル人が日本人より幸せだ、と単純に言い切るのは不可能だが、日常に楽しみを見出せるか否かで、「基本的に幸せ」かどうかが決まるのではないか。閉塞感が強まる一方の日本だが、幸せを感じて生きるヒントを、ブラジルから学べるのではないかと思う。(詩)