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ATM狙った犯罪急増=大サンパウロ市圏では1日に1件

ニッケイ新聞 2011年5月13日付け

 大サンパウロ市圏では、現金自動預け入れ払出し機(ATM)を狙った犯罪が急増し、1日1件の割りで発生と12日付エスタード紙が報じた。
 同紙によると、11日までに大サンパウロ市圏で発生したATM被害は122件で、内69件がサンパウロ市内での事件だ。また、ATM被害の4件に1件はダイナマイトなどを使って爆破するという手口。最近はスーパーやガソリンスタンドに設置されたATMが狙われるケースが増えているため、商店主達からは機械の撤去を求める声が出始めている。
 11日付フォーリャ紙によると、ATM爆破事件の増加は、ATMを狙った犯罪を防ぐために持ち去れないように固定したり機械の材質を変えたりした事で、こじ開けたりする方法が通用しなくなった事と、爆破された場合に紙幣にインクを吹きかけたり焼け焦げたりするような防犯装置が導入されてない機械を探す犯罪者達が増えた事が原因だという。
 商取引の際やATMからの現金引き出し時に、紙幣にインクの染みがついていた場合は、犯罪に絡んだ紙幣である可能性があるため、受け取りを拒否するのが賢明。ATMで引き出した紙幣に染みがあった場合は、速やかに銀行に申し出て交換してもらう必要がある。

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