ニッケイ新聞 2011年5月18日付け
サンパウロ市の地下鉄6号線(橙)のアンジェリカ駅建設を巡る論争はまだ続き、イジエノポリス住民からはパカエンブー競技場に近い方が良いなどの声も出ているという。アンジェリカ大通りは避けて欲しいというイジエノポリス地区住民中、地下鉄利用者は10%強だというが、イジエノポリスで働く人達の中ではアンジェリカ大通りの方が便利だという声が強いという。地下鉄の駅設置箇所を住民の声主体で決めるか、利用者主体で決めるかは行政側の判断だが、超満員で旧式車両が多い3号線(赤)利用者などからは、路線図や駅の位置は、社会階層の違う人達が顔をあわせないように設定されているかと揶揄する声も…。
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4月に起きた大サンパウロ市圏イタクアケセトゥーバのゴミ捨て場の事故で、周辺の町々が毎日のゴミを他市に送り始めた。13日付フォーリャ紙によれば45万トンのゴミや土砂が崩れ、爆発も起きたパジョアン処理場は過去87回も罰金を科せられており、今回の事故で使用停止。これを受け、イタクアケセトゥーバやビリチバ・ミリン、ポア、サレゾポリス、スザノなどは、サンタイザベル市のアナコンダ処理場に、フェラース・ダ・ヴァスコンセロス市はグアルーリョス市の処理場にゴミを移送。ゴミの増加は人口増加以上だから、分別回収や再利用を本気で考えないと人間がゴミに埋まる日が来る?