ニッケイ新聞 2011年5月19日付け
サンパウロ市市議会が17日、プラスチック製の買い物袋使用禁止条例を承認し、あとはカサビ市長の裁可を待つのみと18日付伯字紙が報じた。
分解するまで100年以上かかるプラスチックは、環境を汚染すると共に、排水溝を詰まらせ、洪水の原因となる。サンパウロ州政府とスーパーの間でも9日、今年一杯で買い物袋の使用停止との合意書を取り交わしている。
17日の市議会は、プラスチック製の買い物袋の使用と配布を禁ずる条例を賛成35、反対5、棄権12で承認。カサビ市長が裁可すれば来年1月1日から発効となる。
サンパウロ市でのプラスチック製買い物袋使用禁止は、州都としてはベロ・オリゾンテに次ぐ2例目で、違反者には程度に応じ50〜5千万レアルの罰金が科せられる。
州政府の合意書には石油化学製品のプラスチック袋の代わりに短期間で分解する植物繊維製の袋を19センターボで販売との項目が盛り込まれているが、スーパー側は1・90レアルの布製袋の販売も考えている。