ニッケイ新聞 2011年5月21日付け
6月に開催される恒例レジストロ寿司祭り。レジストロといえばマンジューバの刺身が有名だが、前回は7月に開催したため時期があわず、来場者から苦情もあったという。「今回は用意します」と金子文協会長。寒くなると獲れなくなるため、今年は一カ月早めて開催することになったそうだ。一匹一匹開いた後に酢で洗う手間をかけた刺身。好みは個人差があるとしても、やはりリベイラならではの味か。
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「文協が史料館を支えられないのは、つまりコロニアが支えられないということ」。自著の出版記念会で「日本の恥」とまで語る安良田済氏。開館以来、赤字続きの経営状態を憂い、本を出版し同館に寄贈しようと考えた。文協の林円副会長によれば、「ここ3年は黒字」だとか。しかし安良田氏の願いは多くの人に伝わったよう。「読了後は近くの図書館に寄付を」とも。コロニア史に関心を持つ若い世代が増えることを願う思いからだ。
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サンパウロ州レジストロで8月に行なわれている原爆慰霊を目的にした「灯ろう流し」。3回目となる今年は長崎から水が届く。長崎新聞によれば、長崎市松山町の平和公園にある平和の泉で20日、ブラジル長崎県人会の川添博会長は、「この水がブラジルで亡くなった被爆者の慰めになり、安らかに眠ってもらえれば」と話し採水した。昨年は広島県人会関係者により、広島市の太田川の水が使われている。今年は8月6日に行なわれる予定。リベルダーデからバスが出る。参加希望者はUSYTUR(11・3399・4400/石井)まで。