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ブラスケン=マセイオ工場でガス漏れ=130人が中毒症状呈す
ニッケイ新聞 2011年5月24日付け
アラゴアス州マセイオ市南部にあるブラスケンの工場で21日夜、爆音と共に強い臭気のあるガスが漏れ出し、付近の住民ら130人が中毒症状を起こして病院に運ばれたと23日付エスタード紙が報じた。
ブラスケンでは配管部分の爆発は起きていないとしているが、同社が発表した文書によると、19時38分頃、劇物に当たる塩素酸ソーダの処理中に事故があり、20時15分には事態は収集されたという。
この事故で流れ出した塩素ガスはポンタウやトラピッシェ・ダ・バーラ地区に広がり、地域住民がパニックに陥った。ガスを吸い込んで気分が悪くなって病院に運ばれた人は高齢者や子供を含む約130人で、子供達は同市中央の小児科専門病院に移された。
大半の患者には22日午前中に退院許可が出たが、子供一人が重体と判断された他、30人が継続して入院中だという。
20日にはサンパウロ州内陸部でも、工場から漏れたガスを吸い込んだ子供達が病院に運ばれるという事故が起きたばかりだ。