ニッケイ新聞 2011年5月26日付け
サンパウロ市役所は、時間外に出すゴミが交通を妨げ、悪臭を放つ、洪水を助長するなどの問題を少しでも改善するため、都市圏市民警備員(GCM)を動員することにしたと、24日付フォーリャ紙が報じた。
GCMは、収集時間の2時間以上前にゴミを路上に出した住民やゴミの適切な処分のために業者を雇わない商人に対して、罰金を科すことが出来るようになる。
また、GCMはペットボトルやタバコの吸殻などのゴミを道端に捨てる人に対しても罰金を科すことができる。金額は2002年の法律で500レアルと規定されていたが、未だ適用されたことはない。
市役所は清掃分野の監視員は約700人必要と考えているが、6800人いるGCMの何人を清掃監視のために動員するかや実際に監視を始める日付などは決められていない。
ゴミは市内で発生する洪水の原因の一つとされており、雨などで流されたゴミ袋は排水口を閉じてしまう。
2009年からジウベルト・カサビサンパウロ市長はゴミの収集を改善するために、ゴミを歩道などに置いた人に罰金を科する処置を取っていたが、実際的な効果は少なかった。
今回の収集の監視としてCGMを使う処置は、市役所が清掃システムの変更を行うことから来ているが、新しいシステムのモデルや導入する日付などは決まっていない。
サンパウロ市役所は、廃品回収や道路の清掃を含む新しいシステムを発表するため、3700万レアルでコンサルタント会社を雇う予定。現在のモデルは2002年に提案され、2004年から導入されたもの。