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リオ州ペトロポリス=市主導の震災支援イベント=8月『ガンバレ日本』開催=リオのコロニアも全面協力=岩手出身 杉村公使ゆかりの地で

ニッケイ新聞 2011年6月10日付け

 リオ州ペトロポリス市(パウロ・ムストランギ市長)、同市文化観光基金、現地日系協会(安見清会長、会員150)の共催による震災支援イベント『ガンバレ日本』の開催が8月6〜14日に決まり、準備が進んでいる。同協会は08年から「日本文化祭」を開催しているが、東日本大震災を受け、親日家のムストランギ市長が支援イベントにすることを提案した。ペトロポリスは1897年に初めて日本公使館が設置され、被災地となった岩手県出身の杉村濬公使が移民賛成論を唱えたゆかりの地。安見会長は、「市が積極的にこのようなイベントをやろうとしてくれる。とても嬉しい」と声を弾ませている。

 ペトロポリス市の人口は約30万人。日系人はわずか300人。同協会は、08年の移民百周年を機会に、親日派市民が集まって創立され、「日本祭り」(翌09年から文化祭と改称)を開催している。会員の8割は非日系人。
 同祭は、市、協会、リオ総領事館の共催で、日本文化を紹介する様々な展示やワークショップ、講演会、演劇などあらゆる催しを行なってきた。
 しかし、総領事館が共催団体となることを自粛。これを受け、開催の是非を尋ねるため市役所を訪れた安見会長にムストランギ市長は、「市民は皆、日本の一日も早い復興を願っている。被災地の人に元気を送ろう」と逆に規模の大きなイベントにすることを提案したという。
 リオ州日伯文化体育連盟(鹿田明義理事長)もこれに応じ、傘下団体に参加を呼びかけた。
 リオ日系協会(太鼓のグループ)、リオ日伯文化協会(生け花講習会)、バレンサ日系協会(太鼓、コーラスグループ)、カンポグランデ日系協会(盆踊りグループ)が参加を決め、リオ日系コロニアを挙げたイベントになりそうだ。
 会場は、ペトロポリス市立文化センター(Centro de Cultura Raul de Leoni、住所=Praca Visconde de Maua, 305 – Centro)、皇帝博物館(Museu Imperial、住所=Rua da Imperatriz, 220)の2カ所。6日午前11時に開会式が行なわれる。
 イベントに関する問い合わせは安見会長(24・2242・2610)まで。