ニッケイ新聞 2011年6月21日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)は、移民の日である18日午前10時から、イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑前で『日本移民103周年追悼法要並びに11年東日本大震災物故者追悼及び復興支援法要』を執り行った。約60人が出席した。
法要はブラジル仏教連合会会長の菊池顕正氏が導師を務めた。
園田会長は冒頭、「103年前の笠戸丸移民から日系社会は始まった。今日は先人の苦労を偲ぶ日であり、我々日系社会にとって決意の日」と述べ、「東日本大震災で亡くなられた方の御霊に心より追悼の意を表します」と挨拶した。
菊池氏による表白の後、諸僧の読経が始まると出席者は焼香の列を作り、一人一人が祈りを捧げた。
法要に出席した大部一秋在聖日本国総領事は、「日系人の現在の反映は、自分の生活を犠牲にしてまで子弟の教育に注力してきた結果」と先人の功績を讃えた。
慰霊碑前には各県人会が持ち寄った先亡者過去帖が並べられた。
内山住勝会長(群馬)は過去帖を手に取り、「ここには、第1回移民からの先亡者名が記されている。先月旅立たれた野村次郎氏(援護協評議員会長)の名も確かにあります」と語った。