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7月から通行料金値上げ=場所によっては約10%の調整も

ニッケイ新聞 2011年6月22日付け

 7月1日からサンパウロ州道の通行料が値上げされ、場所によっては9・77%の調整となると21日付エスタード紙が報じている。
 値上げ幅は州政府と管理会社との間のコンセッション契約の指数に従って決まり、州都から内陸部、海岸部へと続くカステロ・ブランコ道やアンシエッタ—イミグランテス街道、アニャングエラ—バンデイランテス道といった1990年代の古い契約のものは、FGV(ジェットゥリオ・ヴァルガス財団)が毎月算出するIGP—M(総合市場物価指数)を基準に調整される。
 一方、ドン・ペドロ道やカルヴァーリョ・ピント道、ラポゾ・タヴァレス道、ロドアネルといった重要な道路は、IBGE(ブラジル地理統計院)が月々調査を行っているIPCA(広範囲消費者物価指数)を基準に6・55%に達する指数での調整が行われる。
 今年の調整はIPCAがIGP—Mを上回っていた2010年7月の調整とは反対の傾向を見せており、同州政府は、交渉により全ての基準を、コモデティーなどからの影響を受けにくいIPCAに統一したいとしている。また、0・05レアルずつで金額を丸めた昨年とは異なり、今年は0・10レアルずつで丸められる。
 州道の通行料は複線化されているか否かによっても調整され、最終的な調整済み料金は27日までに発表される見込み。
 州道の通行料調整法の見直しはジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事の選挙公約の一つで、当選後初の記者会見では、最初の12カ月で何らかの変更があると発言。通行料の調整のためだけの指数を作ることも検討中としていたが、実際の変更は来年以降となるようだ。