ニッケイ新聞 2011年6月22日付け
5月18日に世界最長寿者としてギネスブックが公認したミナス州の〃キタばあちゃん(ヴォ・キタ)〃ことマリア・ゴメス・ヴァレンティンさんが、21日朝4時15分に永眠した。1896年7月9日同州カランゴーラ生まれのキタさんは114歳。1913年に結婚した夫は1946年に亡くしたが、一人息子が結婚し、孫4人、ひ孫7人、玄孫5人に囲まれて暮らしていた。肺炎を起こし、地上の生涯を閉じた彼女の場合、父親も100歳まで生きたというから長寿の家系?
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21日から冬に入ったブラジル。グリニッジ天文台で21日17時17分が分かれ目だから、ブラジルでは21日がいわゆる冬至に当たるが、日本の夏至は22日。南部や南東部、中西部では乾燥した天気が続き、山火事などが心配される時期だ。気温はまだ下がるが南半球では一年中で一番夜が長い日が過ぎた。
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サンパウロ市の墓地職員らが21日朝からストライキを開始。20年も実質的な給与調整がされてなかったから約40%の給与調整をと要求する遺体運搬担当者のストに運転手や埋葬、受付などの担当者も加わり、葬儀場に遺体が運べず葬儀が始められない、通夜終了後も埋葬できないという例も。大サンパウロ市圏で埋葬禁止条例を出した市は条例を取り消したが、サンパウロ市の墓地で安寧を求める死者や遺族の願いはいつ叶う…。