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ニッケイ新聞 2011年6月22日付け

 パラナ州ローランジア市で「移民の日」に行なわれたパラナ州開拓先亡者慰霊祭。懇親会の場で、同州カンバラ出身の上野アントニオ元連邦下議(89)の銅像を建設する案が発表された。建設地は未定だが、ローランジア、ロンドリーナ市のいずれかになるとか。嶋田巧会長は本紙の取材に対し、「パラナ中の日系団体から寄付金を集めている。今年中に完成させたい」とか。7期連続で連邦議員を務めた人物は、氏を含めてブラジルに2人のみ。同州だけでなく、ブラジル、そしてコロニアへの貢献は計り知れない。立派なものになりそう。
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 15日に行なわれたロンドリーナの慰霊祭では、サンパウロ移民史料館提供の写真展「戦前の移民船展」が開かれた。ロンドリーナ州立大学(UEL)の八巻ウンベルト教授の企画で、同市立図書館で今月末まで開催中。ロンドリーナ在住の中川芳則・本紙通信員によれば、開所式には70人ほどが集まり、在クリチバ総領事館の星野元弘領事も出席したとか。最近、一冊の本にまとめられた同写真展。今後も一人でも多くの人が移民船の歴史に触れる機会があればいい。