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サントスFCがリ杯優勝=48年ぶり3度目の南米王者に=12月には世界一狙い日本へ

ニッケイ新聞 2011年6月25日付け

 南米ナンバーワンクラブを決めるリベルタドーレス杯決勝第2戦が22日、サンパウロ市パカエンブ競技場で行われ、サントスFCがCAペニャロール(ウルグアイ)を2対1で制し、「サッカーの王様」ペレが連覇を果たした1962、63年大会以来、48年ぶり3度目となる南米王者に輝いたと23日付伯字紙が報じている。
 後退して守りを固め、カウンター狙いのペニャロールに対し、サントスは11番ネイマールや10番ガンソ、8番エラーノ、5番アロウカらを中心に試合開始直後から攻め立てた。
 前半は0対0で終わったものの、後半は開始1分、ガンソのトリッキーなパスを受けたアロウカがドリブルで突破してチャンスを作り、最後はネイマールが右足で決めた。同22分には右サイドバックのダニーロが、マークをかいくぐってゴール左際に2点目となるゴールを決めた。同34分にはオウンゴールで1点を献上したものの、最後まで差を守り続け、約半世紀ぶりの栄冠を手に入れた。
 才能溢れるサントスFCの選手たちは『村の少年たち』の愛称で呼ばれているが、1978、2002年に引き続き、三代目となる現在の『村の少年たち』は、クラブの歴史に、同大会3冠目などの新しいページを書き加えつつある。
 同大会一次リーグ開始時、2分け1敗と旗色が悪かったチームは、4月5日に就任が決まったムリシ・ラマーリョ監督が観客席から観戦した6日の対コロコロ戦で同大会初勝利。ムリシ監督就任後の大会成績は6勝4分けの負けなしで、サンパウロ州選手権でも優勝など、若手の選手とベテラン選手が入り交ざった同チームを一つにした同監督の指揮の影響も大きい。
 サントスFCは12月、南米代表として日本で開催される世界ナンバーワンクラブを決めるFIFAクラブワールドカップに出場する。
 一方、24日付エスタード紙などは、リベルタドーレス杯優勝を祝って間もないネイマール、ガンソ、エラーノの3人が、既にコパ・アメリカに向けブラジル代表がトレーニングを行っているアルゼンチンのホテルに到着したと報じている。
 3人の到着により全員がそろったブラジル代表は、7月3日の同大会初戦(対ベネズエラ戦)へと本格的なトレーニングを開始する。