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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年6月29日付け

 パラナ州の2市で、在クリチーバ総領事と、各市の市長や現地の議員の挨拶などを聞いた。
 式典の懇親会でも、フェスタの舞台上でも、メディアの取材に対しても、総領事の言葉にはあまり力を感じられなかった。言葉の問題もあるのかもしれないが、原稿を読み上げるような口調で、心なしか目も泳いでいたように見えた。
 それに対しブラジル人の市長や議員たちは、たまにユーモアも入れ、聴衆やインタビュアーの目を見て、訴えかけるように話していた。
 両者とも話の内容は似通っていたが、話し方でここまで伝わり方や印象が違うかと驚いた。
 外交官は政治家ではないので、演説に長けている必要はないのかもしれない。だが国の代表として話す以上、しかも移民が高く評価されているのだからもっと力を込めて話しても良いのに、と残念に感じた。(詩)