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PNBLついに実施へ=1カ月以内には提供を開始

ニッケイ新聞 2011年7月1日付け

 パウロ・ベルナルド通信大臣が6月30日にブロードバンド拡張計画(PNBL)の正式発表を行い、四つのコンセッショナリー(Oi、テレフォニカ、CTBC、Sercomtel)は1月以内にサービスの提供を始めると30日フォーリャ紙などが報じた。
 同計画が目指すサービスは、1Mbps(1メガバイト/秒)の速さのインターネット回線を、商品流通サービス税(ICMS)が免税される地域で月29・80レアル、課税される地域でも35・00レアルで提供するというもの。
 同計画の最終調整は29日に行われた。ジウマ大統領は、国家通信監督庁(Anatel)が通信事業者に対する新規則を準備中との報告で計画発表を認めたものの、サービスの品質を管理する制御メカニズムが必要だとしている。
 大統領は1Mbpsのインターネット回線という目標は建前ではないとし、実践を要求。通信事業者が現在約束している回線速度は最低10%だが、14年には最低40%、平均70%の速度達成を求めている。
 これに対し、国家通信監督庁のロナウド・サルデンベルグ長官は10%以上の回線速度が約束されているとし、インターネットを含むサービスの品質改善のための新規制は11年10月に適用開始予定だと進言した。
 新規制では、アクセス数が多い時間帯で最低30%、それ以外の時間帯には50%の回線速度確保を義務付け、1年後にはアクセス数が多い時間帯は50%、それ以外の時間帯には70%に向上させる予定だ。
 ブロードバンド拡張計画の主な目的はインターネットの普及で、ブロードバンドによるインターネットサービスを手頃な価格で提供することで、現在利用者27%のところを70%まで増やすことを目標としている。