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サンパウロ市=サンベント修道院修復へ=結婚式の予約は12年まで
ニッケイ新聞 2011年7月7日付け
もうすぐ100周年を迎えるサンパウロ市中心部のサンベント修道院の大聖堂で、歴史上初めての大規模な修復工事が行われると5日付エスタード紙が報じている。
今週から始まる修復作業は2014年末に完了の予定で、修道院広報担当のジョアン・バピチスタ司祭は、期間中のミサ(聖体祭儀)は通常通り行われるが、最終段階の2013年から2014年の結婚式はキャンセルされると話している。
サンベント修道院大聖堂の建設は、ドイツ最高の建築家であり、ミュンヘン・ルートヴィヒ・マクシミリアン大学教授のヒカルド・ベルンジル氏のプロジェクトによって開始された。修道院は鐘と時計が設置された1922年に奉献された。
2007年5月にはブラジル訪問中のローマ法王ベント16世が訪れており、礼拝堂で修道院関係者のためのミサを行っている。当時、修道院は修復されたが、大聖堂は外側の清掃が行われたのみだった。
大聖堂の修復工事は3段階に分けて行われ、今年は、サンクチュアリと呼ばれる礼拝堂と12使徒の絵の修復を行う。2012年には側面の礼拝堂と6千以上の管で構成されているパイプオルガンの修復が行われる。
2012年までは、大聖堂での結婚式を予約することができるが、それ以降は、2012年までに修復される定員200人ほどの小さな礼拝堂での挙式予約のみを受け付けることとなる。
サンパウロ市でも結婚式の挙式数最多のサンベント修道院では既に、今年15件、2012年に20件の挙式予約が入っている。7月11日(サンベントの日)に100周年を迎える同修道院での挙式費は6千レアル。