ニッケイ新聞 2011年7月8日付け
リオデジャネイロ市で、電力会社ライトの変圧器が設置されている地下室で5月から1週間に最低1〜2回のペースで爆発が起き、マンホールから炎が吹き出すという事故が続く問題で、7日付エスタード紙が、市内に4千ある地下室すべてに爆発の危険性があり、内1170は状況がより深刻だと報じた。
州検察局によると、より深刻な状態の地下室があるのは人口密度が高いセントロや南部で、容量の大きい変圧器がある上ガス管も古くなっているという。
少なくとも14回立て続けに発生したマンホールの爆発は、リオ市民の恐怖の的となる一方、インターネット上では冗談のネタとなっている。
国内のあるフォトログ(写真や画像を掲載するサイト)では、映画「精鋭部隊(トロッパ・デ・エリーチ)」のポスターを元にした「精鋭部隊3:新たな敵出現」というタイトルの続編の偽ポスターを掲載。ポスターには空高く吹き飛ぶマンホールのフタとそれを見上げる主役の隊長が映し出されている。また、タイトルの「O」の字の部分にはライト社のロゴマークが使われている。
他にもリオ市を「地雷原」と呼んだり、アルゼンチンの首都とマンホール(ブエイロ)をかけて「ブエイロアイレス」と呼んだりする市民も出ており、リオ市では流れ弾に当たるよりマンホールに当たる確率の方が高いという人も出ている。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスのフェイスブックでは、爆発するマンホールから逃げながらゴールを目指すゲームまで作られる始末で、爆発は計画的な犯行ではないかとの声も。