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2人が訪日研修へ出発=日語教師基礎I閉校式

ニッケイ新聞 2011年7月12日付け

 ブラジル日本語センター(谷広海理事長)で22日、「2011年度JICA日本語教師基礎ISPコース」閉講式が行なわれた。
 同センターでの2カ月弱の研修を終え、先月24日に2人の研修生、当山アルトゥーロさん(ペルー・リマ、28)、柳原ジェシカ夕紀さん(24、南麻州ポンタ・ポラン市)が次の研修先の日本へ出発した。2人はJICA横浜センターで2ヵ月の研修を受ける。
 閉講式で、JICAサンパウロ支所の村上ヴィセンテ企画・調整班長は「JICAでの研修は、皆さんにとって肥料や水のようなもの。これからも勉強を続け、幹を太くし、枝や葉を伸ばして大木となってほしい」と研修生を激励した。
 同センターの日下野良武副理事長は、「今日で研修は終わりでも、これからが始まり。周りの支えを忘れず、日本でますます頑張って欲しい」と述べた。
 教師陣を代表して挨拶した栗原章子講師は、「2人とも大変な勉強熱心で、密度の濃い授業ができた。日本では色々と見聞を広めてきてほしい」とエールを送った。
 研修生2人に履修証明書が授与され、それぞれ流暢な日本語で挨拶した。柳原さんは、「専門用語が難しかったり、議論で時間が過ぎた授業など様々なことが思い出される」と言葉を詰まらせながら研修を振り返り、「いつも私達のことを考えてくれた先生に感謝している。ここで学んだことを忘れず、日本で頑張りたい」と笑顔で締めくくった。
 当山さんは、「新しく学ぶことがたくさんあった。日本語能力や教授法が向上し、自信が持てた」と力を込めた。