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日本政府草の根無償=草の根無償で最新医療機器=ラグーナ市立病院に

ニッケイ新聞 2011年7月15日付け

 日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて、サンタ・カタリーナ州ラグーナ市のセニョール・ボン・ジェズス・ドス・パッソス慈善病院に約7万4千ドルの資金を贈与、最新型のコンピュータエックス線撮影機器の購入を支援した。
 同病院で1日、引渡し式が盛大に行われ、山口登在クリチーバ日本国総領事夫妻、セリオ・アントニオ市長夫妻、エヴェラルド・ドス・サントス市議会議長など関係者ら約60人が出席した。
 市内で唯一の総合、救急病院である同病院は、約12万人の地域住民にサービスを提供しているが、長引く厳しい財政状況により、病院の設備や維持管理に十分な予算が充てられなかった。
 レジナ・ラモス・ドス・サントス病院長は「病気の早期発見に役立てたい。今回の支援は当病院156年の歴史に残る記念すべき出来事であり、関係者全員にとって大きな喜びです」と感謝の意を述べた。
 セリオ・アントニオ市長は、「東北大震災からの復興の最中であるにも関わらず、貴重な資金を提供して頂き、本当に感謝している」と話した。
 現在、同病院は日本政府に感謝する旨を示すため、施設に通じる道路に横断幕を掲げている。