ニッケイ新聞 2011年7月19日付け
震災復興写真展には各県の観光ポスターが貼られており、テーマ通り「美しい日本」のイメージが全面に出ていた。しかし少々数が少なかったように感じた。全県人会に呼びかけたようだが、10県ほどのポスターのみ。観光PRビデオも同様だった。疑問を投げかける耳子に「こんなもんだよ」と園田会長。震災の写真展示が中心なだけに〃自粛〃したのだろうか。
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子供用コーナーで開催された豆つかみゲーム。テーブルに置かれた豆を箸で1分に何個手持ちの容器に移せるかを勝負。日系、非日系関わらず、大人も子供も奮闘する様子が微笑ましかった。50個以上の記録を残すと掲示板に名前が記載された。主催者に聞くと、「上位者は皆、日系人の子供」。家庭で鍛えた腕前を見せ付けたようだ。
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日本祭りで開催されたコスプレサミットブラジル大会の優勝者は、日本の人気ゲームをまねたサンパウロ市在住のマウリシオ・オリヴァス(25)、モニカ(24)兄弟。2006年大会でも優勝し、今回も堂々と勝利を勝ち取り、記者の取材にも「まだ信じられない」と喜びを隠せない。衣装と大道具は1ヶ月かけて作った大作で、優勝が決まった時は感動の涙を浮かべていた。今年8月に名古屋で開催される世界大会への出場が決まっている。意気込みを聞くと、「初心に戻って頑張りたい」と日本人らしい返答。しかし、コスプレの初心って何だろう?