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ベレン=名井総領事が8月帰朝へ=アマゾン80年祭終え

ニッケイ新聞 2011年7月22日付け

 【パラー州ベレン市発】09年5月に在ベレン日本国総領事として着任した名井良三総領事が、15日に帰朝発令を受け、8月23日に帰国することになった。
 名井総領事は1951年生まれの60歳(山口県出身)、75年に外務省入省、07年国会参議員国際交流課長を経て、09年5月在ベレン総領事として着任した。
 ベレン在任中はアマゾン日本人移住80周年祭、日系農家と大学(沼沢アマゾニア連邦農牧大学長)の連携を手掛け、2011(平成22)年には草の根・人間の安全保障無償資金協力でボスケ環境教育学校(テレジーニャ・モラエス・ダイロス代表)と贈与契約をした。また汎アマゾニア日伯協会、和太鼓(鼓どん)への草の根無償資金贈与、アマゾニア日伯援護協会への移住者保護謝金にくわえ、トメアスー、サンタイザベルなどの日系社会とも幅広く交流して地元から親しまれてきた。
 名井総領事は、パラー日系商工会議所を中心にした日系社会の発展を特に念願しており、流暢なポルトガル語を駆使して、積極的にパラー州やベレン市の高官と日系社会との連携を取り持っていた。(パラー州通信員下小薗昭仁)