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サンパウロ市=地下鉄5号線の工事再開=Aピニェイロ駅は新工法で

ニッケイ新聞 2011年7月26日付け

 不正入札発覚で10カ月中断していたサンパウロ市の地下鉄5号線(薄紫)の延長工事が、23日に再開された。
 当日朝、02年から操業中のカッポン・レドンド駅に行き、ラルゴ13駅まで地下鉄で移動したジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は、次に開業予定のアドウフォ・ピニェイロ駅の工事現場で、コンクリート注入作業などをつぶさに視察。
 総延長20キロ、17駅配置予定の5号線は、09年末にラルゴ13駅からシャッカラ・クラビン駅までの11・4キロ延長、11駅新設のための工事が始められたが、不正入札問題で工事が中断していた。
 サンタクルース駅で青の1号線、シャッカラ・クラビン駅で緑の2号線と連結、沿線の10以上の病院利用簡便化など、市民の期待も大きい5号線だが、現知事任期中の開業予定は13年後半のアドウフォ・ピニェイロ駅のみ。全線開通は15年以降の予定だ。
 23日付エスタード紙によれば、地下16メートルにプラットホームが建設されるアドウフォ・ピニェイロ駅は、ピニェイロスで大陥没事故が起きた6号線と同じ轍を踏まぬよう、5本の竪穴を掘り左右を繋ぐ形の新工法を採用するため、サントアマロ地区の家屋取り壊しなども必要となる。