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W杯=大陸別予選グループ決定=フランスがスペインと激突=抽選前には復興支援の試合も

ニッケイ新聞 2011年8月2日付け

 2014年サッカーW杯(ワールドカップ)の公式行事第一弾となる大陸別予選の組み合わせ抽選会が30日、リオデジャネイロ市で行われたと7月31日付各伯字紙が報じている。
 約3千万レアルをかけた同イベントはマリナ・ダ・グロリアで行われ、ジウマ・ロウセフ大統領も出席。FIFA(国際サッカー連盟)関係者や各国代表者らが出席する中、元代表のペレやロナルド、若手のネイマールやガンソなどによってくじが引かれた。
 抽選会は落ち着いた雰囲気の中で進められたが、最後に行われた欧州予選の組み合わせ抽選で、強豪チームのフランスと2010年南アフリカ大会王者のスペインが地域3次予選で火花を散らすことになり、フランスにとっては良い結果とはならなかった。
 一方、2006年ドイツ大会王者のイタリアはデンマーク、チェコなどといった比較的強いチームと、ドイツはスウェーデン、アイルランドなどと、日本は北朝鮮などと同じグループとなった。
 2014年のW杯本戦に参加できるのは32カ国だが、開催国のブラジルの参加が既に決まっているため、残り31枠を競って世界203カ国が予選試合を行う。
 一方、同市コパカバーナの海岸では抽選会が行われる数時間前、ソニー(Sony)主催の東日本大震災の復興支援を目的としたビーチサッカーの慈善試合が行われ、FIFAのジョセフ・ブラッター会長が観戦する中、現役を引退したカフーやジーコ、国内の芸能人らによる試合が行われた。被災地からは小学生選手4人が招待され、試合を観戦した。
 今回行われた抽選会には、W杯の開会式場を承認する特別委員会メンバー24人のうち半数以下しか出席しておらず、訪問や会合も行われなかったが、これは工事が最も遅れているサンパウロ市にとっては有利となった。
 2014年ブラジル大会本戦は、2014年6月12日に開会式が行われ、7月13日にマラカナン競技場で決勝戦が行われる。