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【第二アリアンサ鳥取村】祝辞=鳥取県知事 平井 伸治

ニッケイ新聞 2011年8月3日付け

 第二アリアンサ鳥取村入植85周年記念式典が挙行されるにあたり、お祝いの言葉を申し上げます。
 1926年に、当時の白上鳥取県知事が設立した鳥取県海外協会が、現地に3千町歩の土地を購入され、以来、長きにわたる苦難の歴史を経て、今日の実り豊かな大地となり、世界で唯一の「鳥取」の名を冠するコミュニティへと発展されたものであります。
 ブラジルがこのように目覚しい発展を遂げ、また、遠く離れた日本がブラジルと親密な関係を結ぶことができたのは、故郷を後にし、多くの苦節に対し、持ち前の勤勉さと強い忍耐力で立ち向かい、「ジャポネース・ガランチード」と呼ばれるほどの信頼のできる日本人として、ブラジルの経済・社会の発展に大きな役割を果たされながら、今日までブラジル社会の良き一員として活躍された皆様の努力の賜物であります。
 鳥取県といたしましても、1994年から毎年、教員を派遣するなど、日本語教育、鳥取県の伝統文化の伝達に尽して参りました。
 教育・文化の交流は、人の心に栄養を与え、心の豊かさを育む大変重要なものです。
 第二アリアンサ鳥取村との触れ合いは、お互いにとって貴重な体験であり、大きな成果を生み出すと確信しております。
 今後も、第二アリアンサ鳥取村と鳥取県との交流が、ますます発展するよう努めて参りたいと考えております。