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期限切れの薬は専門家に=土壌汚染や健康被害回避

ニッケイ新聞 2011年8月16日付け

 使用期限の切れた薬はトイレやゴミ箱に捨てないで—。サンパウロ市の大型薬局や保健所が、使いきれずに残った薬などを回収していると15日付フォーリャ紙が報じた。
 医者が処方箋を出してくれたが、飲み残したりして使用期限が切れた薬品類は、そのまま捨てると土壌汚染や水質汚濁を起こし、健康被害や環境破壊をもたらす可能性もあるため、専門家に任せるのが一番だが、従来は回収の場所や方法が確立しておらず、消費者任せになっていた。
 そんな消費者の悩みに応えてくれるのが、ドロガ・ライアやドロガリア・サンパウロで、サンパウロ市内の保健所や、エストラやポン・デ・アスーカルの中の薬局でも回収に応じている。
 国家衛生監督局(Anvisa)によれば、ブラジルの場合、消費者が使わないまま捨てる薬は年間1万〜2万8千トンとされ、管理不行き届きのため、子供が勝手に飲んで中毒症状を起こす事故なども報告されている。
 ドロガ・ライアではサンパウロ州リメイラ、ミナス州ベロ・オリゾンテ、リオ州リオとニテロイ、パラナ州クリチバ、カスカヴェルなど、ドロガリア・サンパウロもサンパウロ州やミナス州内陸部、リオ州リオ、ニテロイ、ニロポリス、サンゴンサロなどの店舗で回収に応じている。