ニッケイ新聞 2011年8月20日付け
国内で最も混雑する主要空港10の内、サンパウロ州グアルーリョス市のクンビッカ空港が最も出発便に遅れが生じる空港だと18日付エスタード紙が報じている。
Anac(民間航空庁)の2010年度年報によると、クンビッカ空港では25%の便に遅れが生じていたという。一方、主要10港の内、最も時間が厳守されていたのもサンパウロ州内のもので、カンピーナス市のヴィラコッポス空港では88%の航空機が予定された時間に離陸した。
Anacは予定より15分遅れたら遅発とみなすが、Infraero(空港業務管理公団)は最大30分までは時間通り出発したと考える。
2009年の場合、国内主要10港で最も遅れが多かったのは、ミナス州ベロ・オリゾンテ大都市圏のコンフィンス空港で、クンビッカは6番目だった。
Anacの報告書では遅れる便のデータを、最も混雑する空港10カ所についてと、国内の全空港の二つのグループに分けて集計している。クンビッカ空港は最初のグループで最も悪い数値を記録したが、国内で最も遅れが多かったのはパラー州のイタイトゥバ空港で、実に85%の便で遅発が見られた。
データの集計は、国内の航空会社が運営する便のみを対象に行われている。これらの便はフライトスケジュールの提出が義務付けられている。
また、定期便の数が多く、かつ遅れが目立つ10の経路の内、8本はサンパウロ州の空港から出ている。クンビッカ空港で遅れる可能性が高いのは、ブラジリア、ポルト・アレグレ、リオデジャネイロ、サルバドール行き。コンゴーニャスではブラジリア、クリチバ、サントス・ドゥモン、ベロ・オリゾンテ行きが25%近く遅れるという。
これらの経路を運行会社ごとで見た場合、ポルト・アレグレ行きの52・5%が遅れたウェブジェット(Webjet)と、サルバドール行きの10本に4本が遅発かキャンセルというタン(TAM)の運営効率の悪さが際立っている。