ニッケイ新聞 2011年8月31日付け
パラナ老人福祉和順会(佐々木陽明理事長)は13日夜、クリチーバ市内で和順会慈善夕食会を開催し、約250人が会場を訪れた。和順会クリチーバ支部主催、浄土宗クリチーバ日伯寺の協力。在クリチーバ総領事館の山口登総領事も出席し、あいさつの中で同会への支援を伝えた。
ボランティアによって用意されたのは甘口、辛口の2種類のカレー、から揚げ、トンカツなど。2、3杯ずつお替りするほど好評のカレーは、300人分が準備されたがすぐに完売となった。自ら台所に立ってカレーの準備に携わった鹿森(しかもり)ひと美和順ホーム園長(福井)は「きれいになくなった。おいしく食べてもらえて嬉しい」とほっと一安心し、「集まった協力金は有益に使わせてもらいます」と喜んだ。
佐々木良法(りょうほう)副理事長(47、二世)によれば、クリチーバ市での同慈善夕食会の開催は今回が初めて。参加希望者は予想以上だったといい、「希望者が多く、参加できない人もいたほど。次回の開催には350人分の来場を見込んで企画したい」と話していた。
和順ホームの入居者数は31人。その3分の2が一世で、入居者の平均年齢は78歳。この夕食会で集められた協力金は同ホームの運営費として利用される。(長村裕佳子クリチーバ通信員)